Rain Dropsのライブ「雨天決行」に現地参戦しました。

 2021年8月26日、木曜日。中高生は夏休み終盤、あるいは終了の知らせがやってくる日か。大学生は夏休み前半戦の終わり、なんとなく前半戦の振る舞いを振り返って後半戦に足を踏み出す時期だ。どちらにおいても境界線のようになっているこの時期に、待ちに待ったRain Drops1stワンマンライブ「雨天決行」が開催された。

 

良かった…

 

 2nd MINI ALBUM「オントロジー」の初回限定盤Bを購入して、ライブの先行応募枠で応募した。にじさんじ、それもRain Dropsのライブは是非見てみたかった。メンバーそれぞれが普段人間として(人間じゃないライバーが多いような気がするが)日常生活を送っているのを我々リスナー陣は観測しているわけだが、このように普段観測している人を、ライブで改めて見た時、どのような感情になるのか一回確かめてみたかったのだ。ちなみにこの文面からなんとなく予想できるかもしれないが、これが人生初参戦の現地ライブである。ちなみに現地に限らなければ、VARKで開催されたくれっしぇんどのライブも参戦したことがある。だが、逆に言えばそれだけなので、ライブ経験はほとんどないに等しいと言える。

 そんなライブ経験が無に等しい俺は、「流石に通常申込で抽選勝つのは難しいだろうけど、先行申込なら流石に行けるやろ!w」と思っていた。しかし、友人によると、先行申込でも全然落ちるし、結構えげつない倍率をしていることが考えられるらしい。えっ無理じゃん。落ちるじゃん。あのにじさんじが行うライブだしな。自分そんなに抽選に強いと思ってないよ。と半ば諦めムードで雨天決行の当落結果を待っていた。メールが来た。「当選のご案内」えっ当たったの???いやまさか、別に当選のご案内だからって落選の可能性は全然あるわけで、…めっちゃ第一希望当たるやん。運良すぎでは?

 雨天決行は、はじめは3月末に開催される予定だった。しかし、この時期は緊急事態宣言でイベントの開催が全滅し、その結果、8月への延期になった。ただ、これは中止ではなく延期なのだ。開催されるという事実に変わりはない。イベント会場が使用できる回数も当然有限なのだから、日程が確保できずに中止という結果も十分に考えられるし、そうなったとしても受け入れる準備は出来ていたのに、延期である。何としても開催(それも現地!)しようと画策してくれたのである。俺運良すぎでは?

 

 そして時は飛んでライブ前日へ。有料コンテンツを積みがちな傾向がこの上なく発揮されていた結果、オントロジーに収録されている楽曲もまともに聞いていなかったため、予習として楽曲を一通り聞いたり、あと音頭ロジーの踊りも練習してみたり、雨天決行直前生放送を見たりした。これで人生初のライブを最大限楽しむ準備が出来た。

 

 来たるライブ当日。友人が朝早くからの合流は出来なさそうということで、グッズ販売開始時間よりは遅めの14:00頃を目安に会場に着くくらいの時間に会場へ向かった。国際展示場駅を利用したわけだが、どこに向かえばいいのか分からない。Google Mapを利用してそれっぽい場所の近くに来たはいいものの、東京ガーデンシアターの看板が見つからない。ここでよく見てみたら、東京ガーデンシアターはでっかい施設の中の一部であって、施設全体のことを指すわけではないようだ。紛らわしい。

 そして頑張ってその施設を特定したが、まだ問題点がある。入口がわからない。見えるのは、なんかの温泉とか、無印良品とかで、東京ガーデンシアターに繋がりそうな気配が全く見えない。しかし、大人しく外周を歩いていると、いかにも入口のような階段がある。その階段を昇ると…オントロジーが聞こえる!間違いない、ここが会場だ。無事入り口を見つけることが出来た。では、グッズ列はどんな感じになっているのかな…あれ、めっちゃ並んでない?なんか凄い列が折りたたまれてるし、流石にまだ開場3時間前だし空いてるやろの精神は甘すぎたか…。まあいいや、グッズ列を待つのもイベントの醍醐味みたいな所あるし、のんびり並んでいこう。

 と思ったが、ここでまた問題が発生する。問題発生しすぎだろ。何が問題かというと、グッズ列の最後尾がわからない。列がどこに続いているかを見ていくと、階段を昇っていた。しかし、その階段はロープで封鎖されて外からは入れないようになっていた。これが意味することは、そこから先の列をたどることが出来ないということである。別のルートを通って、グッズ列の行きつく先を見つけなければならない。ここで、とりあえず周辺を探って続いてそうな所はないかと探してみたのだが、ない。次に、列の先は建物の中であり、建物の中に最後尾が存在していると考えた。建物の中にとりあえず入ってみて、階を上がってみれば、建物の中に列の最後尾が存在する、あるいはどこが列の最後尾になっているかを発見できるのではないか?と、建物の中に入ってみると、外に出られそうな場所などないし、窓もないし、連絡通路を通ろうとしたらその先は封鎖されていた。マジで見つからないグッズ列の最後尾。

 Twitterで調べてみたところ、ちょっと前にグッズ列が外周を回っていたという情報が入ってきた。ということは、一旦建物エリアの外に出たら、グッズ列の最後尾を見つけられるかもしれない。建物エリアの外に出て、ついでにコンビニで飲み物を買って、グッズ列を探す。だが、そもそもグッズ列が形成されている気配はない。外周のグッズ列はすでに捌けたのだろうか?もうどうしようもないので、スタッフだか警備員だかを探して声をかけ、グッズ列の最後尾を案内してもらうことに決めた。だが、とりあえずそもそもスタッフだか警備員だかを探さなければならない。ということでまた適当に外周をうろつき、目についた階段を昇る。なんか行き止まりっぽさも感じるけど、それだったら戻るだけだしとりあえず足を進めてみよう、と進んでみたら、そこには列最後尾はココとの看板が。長い長い旅(駅に着いてからここまで本当に30分以上かかった)を経て、ついにグッズ列に並ぶことが出来た。あとはのんびり待つだけだ。

 友人とライバーについて語り合ってみたり、後に控えるにじそうさくで何が売られるのかを確認してみたりするわけだが、数時間単位の待ち時間になってくるので流石に暇になってくる。ここでオセロをiPadに入れて友人と対戦したりもした。序盤全力で石を増やさないように振舞ってたら、そのまま負けた。オセロは終盤にちゃんと石を取らないと普通に負けるよ!

 そして待つこと数時間。1時間くらい待機列全く進んでなくて不安になってTwitterみてみたら前の方は捌いてるけど折り返しの列数を減らしてるのか~ってなったりここからグッズの先行販売は一旦中止して入場列に変えますってなってよくわからんけどとりあえず待機しとけばいいのか…?ってなったり。一気に待機列が進む現象がテトリスにしか見えなかったり。

 待機列が進んで会場が見えてきた。壁には次の写真のようにRain Dropsの面々が映し出されていた。

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  これがリアルタイムで切り替わっていく様によって、ついにイベントに足を運んだのか…!ということが実感させられ、テンションが上がってきた。

 会場列待機してる瞬間や、会場に入ってグッズ待機列に並んでいる瞬間、事前放送で取材を受けているにじさんじオタクを見ながら、ずっと「この人らと同じ場所にいるのか…」とテンションが上がっていた。待機列で何ともないような表情で待機している人々も、頭の中ではVOLTAGE爆上がりなのだろうか。ライブの良さの一つに恐らく「遠くに存在していたアーティストが質量を持って現実に顕現する」ってのはあると思うけど、これをオタクに対しても感じていた。普段は文字でしか観測できない限界オタク共が、液晶を通さずに観測できる。

 グッズも無事に欲しかったペンラ、緑仙のアクスタ、クリアファイル全部買えた。あんなに並んでたから大体のものが品切れになると思ってたけど、ちゃんと在庫確保してたのマジで凄い。そしてホールの中に入る。ホールの中の通路とか、そういうのでも逐一テンションが上がっている。そして席に座って前を見ると、でかでかと画面が映されている。こんなんライブ始まったら絶対死体になるやんけ…

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緑仙のアクスタまじで可愛い

 ここまでがプロローグ。席について、ペンラを準備して、期待を高めながらライブが始まるのを待つ。ここからようやく本編、ライブそれ自体の感想をやっと言っていく。

 

・童田明治

 尻尾ふわっふわで可愛い。走り回ってるときめいじーちゃんの尻尾ガン見してた。高音高音した高音めのボイスと言われるとRain Dropsの中ではめいじーちゃんで確定する。歌をめちゃくちゃ広げてくれる。貴重な声だ。CDでのミスティック/マインワルドの2番最初がリピートするレベルで好きすぎてそこでペンライト童田に変えました。ライブではそれに集中しててあんまり聞こえなかったけど…()

・鈴木勝

 もともと白黒めだからレイドロ衣装が一番似合ってた。可愛いよ勝。もともとの声質が幅の広い人がRain Drops内では勝くんくらいしかいない(他の人は鋭い、芯の強い声が主となっている人が多いと思っている)ため、CD音源で聞くと他の人を支える時にとても強い声というイメージがあったのだが、今回のライブを通じて、メインを張っても良い歌をしてくれると痛感した。勝くん可愛いよ。

・三枝明那

 アッキーナの歌を初めてTwitterで聞いた時衝撃が物凄かった。Rain Dropsとしてアッキーナの歌が聞けて嬉しいです。文句なしの歌の上手さ。ラブヘイトの時とかめちゃくちゃ恰好よかった。ライブだとまじでテンションブチ上がる。VOLTAGEのUP RISEの部分はちゃんとペンライトを赤にしておきました。

・える

 羽根の質感が好きすぎてMCパートで羽根ガン見してた時間がありました。歌声も動きもいつもの感じとは全く異なって大人っぽくてお洒落だった。確か力一と背中合わせになるシーンがあったと思うんだけどそこがめちゃくちゃお洒落で。強者の余裕みたいな印象を受け取ってずっと脳内でその映像をリピートしてる。あとペンラの色が力一と物凄い似ている。緑仙の左が力一で、その隣がえるさんで合ってるよね?

・ジョー・力一

 まーじで動きが恰好良かった。今回のライブで一番恰好良く動いていたのは力一なのでは(もちろん全員可愛かったり恰好良かったり、それぞれの良さが出ていたが)?この力一は多分トランプで戦うし作中屈指の強キャラだよ。歌も相変わらず上手いし、ミスティック開幕のラップめっちゃ好きです。あそこ無料パートってマジ?MCパートで「Are You Ready?」された時Yeah!が喉元まで出た。危ない。雨天決行は感染防止対策の観点から声出しが禁止されております。

・緑仙

 存在するだけで恰好良いし可愛いよ、我が推し。何度か緑仙が右側のサイドモニターに移動する場面があったんだけど、サイドモニターに移った時の質量感は凄すぎた。完全にガラスモニターを隔てただけでそこには緑仙が「いた」。そん時は緑仙ガン見して緑色のペンラ激振りしてた。本筋とは全く関係ないけどペンラで左ボタンを入力したら初期色が緑なのちょっと嬉しかった。もちろんライブでの歌の上手さも凄くて、特に白と嘘で声の伸びがありえないほど良かった。昔から良い声で歌も上手いのは言うまでもないが、その上で歌の成長率が高すぎる。リアルタイムで成長を追えて嬉しいよ俺は(後方腕組みP面)。

 

 個人個人についての感想を述べたところで、ライブについての感想を書き記していく。

 とにかく音圧と演出のスケールがデカすぎた。ライブが始まった瞬間に、ホール内に世界が生成され、演奏と歌以外の音が消失した。いつもは音源があって、そこを注視して音を聞くという構図が常であるが、ライブになれば構図が全く逆転し、音で空間が染まり、壁が音楽そのものになる。演出もめっちゃ容赦なくされるし。光が射線通してる所があんなにはっきりと見えるとは。ライブによって生成される現実世界と隔離された別世界は、現地でしか決して味わうことが出来ない。この世界の衝撃が余りにも大きくて、最初の数曲はそれを咀嚼するのに精一杯だった。

 無料パートに入ってる曲が俺の好みと合致しすぎている。タイムシフトが無料部分は見れるっぽいのでもう一回見ます。見ました。ネチケ組はこの風景を見ていたのか。やはりというべきか、現地とは音圧からして世界の構築度が違う。現地の感覚は現地でしか味わうことが出来ない。だが、これはこれで違う視点を得ることが出来た。現地ではサイズ的に3Dモデルよりも上のPVを眺めている時間の方が(特に序盤は)多く、3Dモデルがどのようになっているかは比較的印象には入ってこなかった。しかし、これで見返すと3Dモデルがそれはもう物凄くよく見える。こんな感じだったのね…見返して思うけど緑仙の動きがクールすぎて情緒が不安定になるなぁ…

 タイムシフトで見返してみて一番思ったのが、ミスティック/マインワルドが良すぎる。音圧ではなく本人の歌声がはっきりと入っているのが現地とオンラインの最たる違いのように思えたが、歌声が歌声であるだけでとても鮮やか。力一のラップがやっぱり最高だってことをまず感じた。俺サビで動きが止まるエリア(あれ理想の自分を写した写真or肖像画をイメージした演出なのかな)がマジで好きで、というのもあの止まる瞬間にそこがまた別の次元に隔離されて、紙面のカタログのように視線に飛び込んでくるのが心地よくて仕方がないのだ。それがネットだとより鮮明に見ることが出来る。やばい、見返してると緑仙の止まってから動き出す瞬間の気品が高すぎて過呼吸になりそう。1回目サビの1回目動き出す瞬間で緑仙がアップされるのだがそこだけ切り取りたいレベルだ。カメラワークまじで止まる瞬間全体をはっきり映してくれないか(切実)。特定個人が止まっているの見るのも良いけど全員が止まっている姿を見たいのじゃ…結構そのシーンアッキーナに偏ってたし、他の人のも見たい…

 ミュウも良かったね。緑仙が教祖様になった。俺もしぇんしぇん教に入信させてもらえませんか。有料パートだから無理だろうけど、今一番タイムシフトでもう一回見たい場所はあのミュウなんだよな。見れば見るほど好きになるタイプのパートだろうし、そもそもあそこにおける緑仙の立ち振る舞いをもっと間近で見たい。曲の中盤、メンバーが合流するシーンも良かった…

 緑仙が教祖様になった。ここで周りに少し目を向けてみると、クレアさんはシスターであり教祖なのはほぼ自明で、ドーラ様もマイクラ鯖を作った人って考えると神、すなわち崇拝の対象になるといえる。これはつまりくれっしぇんど全員教祖、各々別の宗教を立ち上げている。これは宗教戦争が発生するのだろうか?

 その後、キャットアイメイク歌うとはね…俺てっきり全部オリジナル曲で染めるもんだと思っていた(そもそもこういう形のライブでカバー曲を歌うって発想がなかった)からキャットアイメイクは予習していなかった。俺が買ったオントロジーは初回限定盤Bだったから聴けたのに…!後で聞きます。

 そして外せないリフレインズ。カラオケで歌うために練習しようとすると気付く音程激ヤバぶん回し曲。トラップがふんだんに仕掛けられている上にCメロが凄い事になっている。あれが出てきた時期忘れちゃったけど延期無しで開催されていた場合はリフレインズを新曲枠で披露していたのかなぁと。その関係もあって流石にリフレインズは歌われるだろうとは思っていた。

 開幕、一列に並んでいたのだが、その並びが(多分)右から緑仙、力一、えるさん、勝くん、童田、アッキーナ…あるいはその逆方向か、始点違いで並んでいた、とりあえずペンライトの並びと一致していたのだ。そして始まる最初の単語パート、右の人から順番に言っていくのが確認できた。これは何をするべきかというと…パートごとにペンラの色を変えるのだ。力一が「音ゲー始まっちゃうからね、パートごとにペンラの色替えはやんなくていいからね」的なことを言っていたが、おあいにく様俺は音ゲーマーだ。めちゃくちゃ楽しかった(ちなみに特に3人曲において似たようなことを何回かやっていたりする)。そして最初のAメロ、これは逆に左の人から順々に歌っていた。これは(中略)パートごとにペンラの色を変えるのだ。そこから先はパート分けが流石に飛び飛びになっていたので緑色をずっとふりふりしていたが。

 Cメロの入り、ドラムが一旦止まって伸ばすと思わせて全然続くというトラップが配置されていて、それを意識しながら周り見てみると結構引っ掛かってて面白かった。これと関連して唐突なリズム変のタイミングで周り見てみると、引っ掛かってんなこの人ってのが観測出来て面白かった。一番それを顕著に感じたのはジュブナイルダイバーだね。ちなみにリフレインズでそろそろ終盤かな…?って思ってたら全然余裕で中盤でびっくりしちゃった。充実の構成だ。MCパートで「ライブはまだ続くよ!」って力一が言っててびっくりすること数回。

 そしてオントロジー。俺ずっとこれが最後確定だと思ってた(ていうかこれが最後のっ曲になるよ!!って言ってたね)から「VOLTAGE使わないんだなぁ」とか聞きながら思ってた。一個のステージが終わり、そしてまた次のステージに続いていくということを強く感じさせてくれる一曲だ。あぁ、終わるんだなーって、積もり積もった疲労感と共に。

 ライブ文化を知らない俺が愚か者なのだ。そういえばアンコールって文化ありましたね。どこからともなくアンコールクラップが始まる。ごめん、マジで終わると思ってペンラ消してたわ…。アンコールクラップ、なんかBPMがやたら早くなってたから俺は勝手に二分に切り替えて、ついでに2回に1回ペースで後ろに8分をくっつけてた。これは何かというと、如月アテンションだ。そして思ったより長いアンコールクラップを経た先に始まる曲。

 ワールズエンド・ダンスホール!?!?!?まじで言ってる??ワールズエンド・ダンスホールは俺がまさにボカロにハマった時に一番ハマった曲だ。今、「これまでのボカロ曲の中で一番好きな曲は何ですか?」って聞かれたら間違いなくワールズエンド・ダンスホールを答える。あの曲がなかったらここまでボカロにハマることもなかっただろう。それくらい好きな曲だ。少なくないレベルで人生に影響を与えられたワールズエンド・ダンスホールを現在進行形で人生に影響を与えられているにじさんじ、Rain Dropsが歌うとは、驚きに魂が飛んで行ってしまった。声出せないから表情が2種類の粘性のある液体を混ぜている瞬間みたいになってしまった。

 そして雨言葉で泣きそうになったり(雨言葉はまじで「良かった…」としか言えない、言語化出来ない良さがあった)、音頭ロジーをやってみたり、新曲が普通に好みと一致していたり、新曲のシャボン玉の演出の時技術的な面で頭が一杯になったり(あれ動きと連動してシャボン玉を出したりシャボン玉同士の干渉をどうするんだろうかとかずっと思ってた)を経て、満を持してVOLTAGE。

 最終的にこれが一番凄かった…。曲の途中で画面以外が結構暗くなって、それでも音圧は変わることなく流れ続けていたが故に、浮遊感を感じることが出来た。この感覚はこれまでの人生でなかなか味わう事の出来なかった唯一無二のものだ。テンションぶち上っちゃった。

 

 ライブでは2種類の良さを感じることが出来た。「局所として強く印象に残る、言語化可能な画鋲のような良さ」と、「全体から身体に染み込ませる、言語化不能の良さ」である。ここで画鋲のような良さは最大限言語化したつもりだが、ここで言語化出来ていない部分も余るほどある。半分も言語化出来ていない。とりあえず、次に2Days Liveが控えているのだから、そこも現地参戦していきたいよね。

 

 魂に刻み付けられた、驚きに満ちた良いライブだった。